元超ベテラン受験生が語る司法書士試験

10回目の受験にしてようやく合格した超ベテラン受験生が気まぐれに司法書士試験についてあれこれ語るブログです。

明日は本試験です。

みなさん、こんにちは。


さて、明日はいよいよ本試験ですね。


ブログを書き出してまだ間もないですし、予備校の講師でもない私ですが、元受験生としてエールをおくらせて頂きます。



私はこの試験を10回受けました。それは自分の試験に対する認識の甘さが原因でした。


悔い改め、勉強し続けても中々点数が伸びず、午前の足きりにかかる年が続き、どう勉強すればよいのかわからなくなった時もありました。


かなり勉強して自信を持って望んだ平成25年度は試験直後に不動産登記の記述を枠ズレしているのに気がつき、その場で不合格を確信しました。



初めて限界を超えるような勉強をしたのが平成26年度でした。


その年の試験当日、「合格して3%以内に入れるかわからないけど、間違いなく勉強量では全受験生の中の上位3%に入っている!」自信をもってそう思ったことを今でも覚えています。


結果は総合0.5点足りず、不合格でした。


そこから2年、不合格が続きました。


自分はもうどれだけ勉強しても受からないんだ。きっと受験生のまま死ぬんだろう。本気でそう思ってました。


先に合格して行く受験生仲間達、家庭を築いていく友人達、自分だけがとり残されたように感じました。



そんな中でも、自分を応援してくれる人達がいました。家族、友人、受験生仲間達です。


その人達に合格した姿を絶対に見せたい!!


それが私のモチベーションでした。



結果、合格できました。



みなさんは、今日まで尋常じゃない勉強をしてきたと思います。本当に凄いと思います。


けど、間違いなく1人では無理だったと思います。

応援してくれる家族や恋人、友人等の支えがあって今まで勉強を続けてこれたと思います。


まずその人達に感謝しましょう。

勉強ができる環境に感謝しましょう。


明日はきっと緊張するでしょう。私は足が震えてました。


人生で足が震えるほど緊張する経験はそうはないです。


今年の試験にチャレンジできることに感謝しましょう。


そして試験中に辛くなったら応援してくれた人の顔を思い浮かべてみて下さい!


きっと力を貸してくれます!!



最後に先に合格した友達から言われた言葉を今年は私からのエールにしたいと思います。


・自分の合格を絶対に疑わないで下さい

・合格点をとるのは「大変」です。けど決して「難しく」ありません

・簡単と感じる問題ほど注意深く解いて下さい

難しい問題を落としても合否に影響はでませんが、ポカをすると合否に影響がでます。

・自分が取れる問題を全て取りきったら、自然と合格点に届きます。



昨年までは、私はこのブログを見る側でした。


姫野先生、朝倉先生、松本先生、その他の講師や、受験生の方のブログをこの時期毎日見てました。


今年は書く側になり、上から目線で偉そうに申し訳ないな、とは思いますが少しでもみなさんの力になれば思います。


「次に叩く1回で、その壁は破れるかもしれない」by松岡修造


明日、思いっきり叩いて破ってきて下さい!!

実録平成29年度本試験 ※昼休憩~試験終了まで

昼ごはんを軽めに済ませ、食後の運動がてら試験会場の周りを軽く散歩した後、トイレにこもり、好きな芸人の漫才を見て大いに笑いました。

笑うことでリラックスできますし、笑っている瞬間は試験のことを強制的に忘れるので、余計なことを考えなくて済むからです。


しっかり笑って午前から午後へ頭を切り替えた状態でいざ午後の部を迎えます。


記述の解答用紙が配られると、不動産登記の第1欄の登記の目的の部分に「名変・混同・一括・順番」と鉛筆でこっそり下書きをします。これは何を意味するかというと、解答を書く前に「名変ないですか?混同ないですか?一括申請できる登記ないですか?順番は解答上の注意書きに従ってますか?」これらの事項をもう一度見直してね。という意味です。

登記の目的の部分に書くことにより必ず目につくように工夫しました。


ただ、厳密にいうとルール違反なので、バレないように注意が必要です。



さぁ、いよいよ午後の部開始です。私は民事保全法→執行法→書士法→供託法→民事訴訟法→不動産登記法→商業登記法の順番で解いてました。保全法から解くのは理由があって、保全法は簡単な問題の年の方が多いし、執行法は解ける解けないの判断がわりと早くつくし、書士法と供託法は得点源だったのでリズムに乗りやすい為です。民事訴訟法は年によって難易度にばらつきがあるので初っぱなに解くことは避けてました。


自分は択一は60分で設定してました。


マイナー科目は予定通りに終わりました。


不動産登記に移ったとき、ふと目をやるとマークシートの上に手を置いていることに気づきました。そして次の瞬間「まずい!!!」と思いました。


なぜだかわかります?笑


午後の択一→超スピードで解かないといけない→当然体に力が入る→無意識に汗がでる→手のひらも例外ではない→手のひらに汗をかいている→その下にはマークシート→マークシート濡れるやん?笑


慌てて手を退かすと若干マークシートが水分を含み、うねっているように見えます。


やべぇ、やっちまった。と慌ててマークシートをパタパタ扇いで乾かします。


1分1秒も無駄に出来ない午後科目でですよ?なぜマークシートを乾かさんといけんのや(T_T)と泣きそうになりました。


けどずっとこうしているわけにもいかないので諦めて問題を解き始めます。



不動産登記の択一は読ませる問題が多くて凄く解くのがしんどかったです。(結果5問間違えました(ノ∀`)アチャー)


時間も不動産登記が終った時点で当初の設定である60分近くになっていました。

これは完全にペース配分のミスです。模試ではいつも守れていた時間が本番では守れませんでした。

択一のデッドラインを75分と決めていたので、記述にいくことはせず、そのまま商業登記法を解くことを選択しました。


択一のが終わると時間は14:17分位でした。


大急ぎで商業登記の記述に取りかかります。(商業登記の方が点数的に安定していたので)


解散キター(゚∀゚*)清算キター(゚∀゚*)

オートマ記述式のやつや!!ということでサクサク書いて40分位で書き上げました。

「やべぇ、めっちゃ出来たわ」と思っていたら公開移行を華麗にスルーしてました笑


商業登記が思ったより早く出来たので、不動産登記は予定通りに近い時間が確保できました。




不動産登記は実体判断に凄く苦労しました。

名変入れる?移転登記したいけど移転ですんなって書いてあるから更正?


債務者の住所変更する?


色々迷いました。不動産に関しては書きながら全然自信が持てなかったですし、やらかしてんな絶対と思ってました。(結果たまたま枠は合ってました。)


見直す時間もほとんど取れず、解答欄を書ききって試験終了となりました。


終った直後の感想は、「特別できた感じはない。例年通り」でした。例年通りだと不合格なので、今年も僅差でダメかもな。と思いました。



以上が去年、合格した年の本試験の記録です。


長々と書きましたが、この記事で1番伝えたいことは、「ほとんどの合格者(少なくとも自分の地域の同期)はスラスラ解いて合格していない」ということです。


合格者は凄くできるイメージを持たれがちですが、全然そんなことないです。


頭真っ白になりながら、わかんねー、わかんねー、あーあそこ昨日見たのに思い出せねーと四苦八苦しながらなんとか答えを出しているのです。


よく言われますが、最後まで諦めないことが本当に大切です。


むしろここまで諦めずに勉強してきたのに当日諦める必要性はないですよね?


明日はいよいよ前日ですね。


また何かあれば書こうと思います。


ありがとうございました。

実録平成29年度本試験 ※前日~午前の部まで

みなさん、こんにちは。ベテベテです。


では今日は去年の本試験の体験談を書いていこうと思います。(※1年前のことなので、記憶が曖昧なところもあります)


まずは簡単に試験前日のことから話していきましょう。


試験前日は大きく「ギリギリまで勉強する」タイプと「軽めに切り上げる」タイプと2つに分かれると思います。これはタイプの問題であり、どっちを選択することにより合否に直結することはないと思います。


自分は後者でした。理由は、前日までに全ての学習を終えるように計画を立てていたことと、ベテラン故に実力が合格レベルにあったので、無理に勉強するより心も身体もリラックスさせた方が良いと思ったからです。


しかし、やはり不安になったので、午前中は不安な箇所の見直しをしてました。


午後からはプロ野球中継を見たりぼんやりしてました。


夕方からは明日の持参物の最終チェックと

天候の確認、万が一寝坊した際にタクシーでいけるように、現金の準備とタクシー会社の連絡先を確認しました。


寝るのはいつもより少し早め。寝つきは悪かったですが24時前後には眠れたと思います。



朝は6時ごろに起きたと思います。

試験会場は自宅から電車でいける場所にあったので、電車で試験会場へ向かいます。その際は自分のテンションのあがる曲を聞いてました。


昼食は近くのコンビニ…は朝も混むので、少し離れた場所のコンビニで事前に調達しておきました。食べるものは模試のときからずっと同じもの、と決めてたのでいつも通りのものを買いました。


試験会場につくと入口で予備校関係者が直前チェックのパンフレットを配っています。自分は会場で勉強しない派だったので、笑顔でスルーしました笑


自分の席を確認して着席します。


前に座っていた女性が綺麗だった記憶があります(余裕あんなーおいw)


さて、この席を一刻も早く自分に馴染ませないといけません。


ここでもイメトレです。目を閉じてこれから試験が始まるまで。始まってから問題を解いている自分をイメージします。こうすることで今の席を自分に馴染ませることができます。



試験問題が配布され、受験上の注意をうけます。ひとしきり説明が終わると、だいたい10分位試験開始まで時間があります。(この時間が私は1番嫌いでした笑)


その間にトイレにいこうと思うのですが、雰囲気的に外へ出れそうにありません。


しれーーーっとトイレにいこうとすると、試験監督に許可を得てから外出するよう注意され、思わぬかたちで会場の視線を浴びます。

(みなさんは試験監督の指示にちゃんと従って下さいね笑)



さぁ、いよいよ試験が始まりました。

民法から解くスタイルだったので4問目からスタートします。

初っぱなの問題は絶対に緊張しているので、どんなに簡単な問題でも解答がでないことがある、そのときは落ち着いて次へいこう。と事前に決めておいたので、深く考えずさっと答えを出して次へ進みます。

(試験委員はこの辺の受験生心理を熟知していて、憲法から解かず民法から解く受験生が多い傾向から、4問目に難問をぶつけてきたりします。平成28年は確か不在者財産管理人の論点で正当率はかなり低かったです。)



民法は解きながら例年くらいの難易度だと感じました。


刑法は易しかったです。


会社法は平成28年よりは簡単だな。と思ってました。(その年の会社法は鬼畜レベルで、解きながら「できるかこんなんw」と笑った記憶があります。)しかし、あれこれ悩みながら答えをだしました。


憲法も自分は例年くらいのかな?と思ってました。難しかったようですね。



午前はよく時間が余る、と言われますが、私はそんな事はありませんでした。

模試とかなら余るんですが、本試験は慎重に解くせいか、いつも時間ギリギリになります。


今年も案の定ギリギリに解き終わり、マークミスをしていないかチェックが終わったところでタイムUPとなりました。


足きりはないけど、30はないな。というのが直後の感想でした。曖昧な肢も沢山あったし、手応えは正直ありませんでした。(結果30問正解でした。)


なので手応えと点数は決してリンクしてないので、終わったことは気にせず、まず昼ごはんを食べることに集中した方が良いと思います!



やっぱり長くなりました笑

午後の部はまた次回。

午後の部は「こんなことしている時間ないのにーー(T_T)」というプチハプニングが発生します笑


ではまた次回。受験前の貴重な時間なのに、読んで下さりありがとうございました。




ちなみに昼ごはんを食べていると先に合格した友達からエールのLINEが来てました。


相変わらずのク◯試験だと返事しました笑